20100125

























UPLINK OPEN FACTORY

問題が問題だ

映像とトークが迫る、問題のカタチ。

私たちを取巻く社会をふと見回してみると、「問題」として語られる事柄が山積みです。
[問題が問題だ]では、光州事件や大学制度などの問題を扱っている作品と、美術、
精神医療、政治の現場で活躍されている方が集い、問題の構造に迫っていき ます。
個別の問題に囚われることなく、それらを大きくみたときに、問題とは実際いったい何
なのかという大問題へのアプローチを、一緒に試してみませんか?



〈映像〉
Kim Younsuk 『カフェGは告発する』
Nam HyoJun (未定)
ZABUTON 『試験ジャック』

〈トー ク〉
粟田大輔 (美術評論)
岡田聡 (精神科医)
吉田泉 (衆議院議員)


〈日時〉
2010年1月18日 19:00-22:00

〈場所〉
UPLINK (http://www.uplink.co.jp/) アクセス

〈入場料〉
1500円(1drink)

〈UPLINK専用HP〉
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003307.php

〈企画〉
金瑛淑
緑川雄太郎


※本企画は終了いたしました。以下、当日の模様をお伝えいたします。




● 映像


Kim Youngsuk 『カフェGは告発する』



Nam HyoJun 『ピカソがイタコに憑依するのを見た』



ZABUTON 『試験ジャック』




● トーク

<プレゼンテーション>





粟田大輔 芸術の語られ方
ロイ・リキテンシュタイン、ジョセフ・コスース、ハンス・ハーケ、ヨーゼフ・ボイス、フェリックス・
ゴンザレス=トレスなど、20世紀の現代アーティストとその作品を挙げながら、それがいかに
芸術として語られてきたのかなどについてお話されました。芸術ではないもののほうが芸術
ではないのか、という問題が発せられました。




岡田聡 資質の変化
「個人の資質の変化」、「社会の資質の変化」、「日本人精神の資質の変化」などについてお
話されました。それぞれは、物語の不在、地域共同体の崩壊、権威の喪失によるもので、トッ
プダウンの近代化(西洋化)が、本来の日本人の資質とは異なった仕方で行われたからではな
いか、そしてそれは、人権過剰な戦後民主主義教育、過剰な生命尊重主義として広まり、未
熟性や依存性、逃避性や回避性などの問題を引き起こしているのではないか、という問題が
発せられました。



吉田泉 地球温暖化問題における問題の設定
「地球温暖化を防ぐ」という現在の大前提を決定付けた政治的背景、またデータを取り扱う
上での注意などについて話されました。多数派が大問題として取り扱っていることであって
も、少数派は冷静さと慎重さを保つ必要があると説きながら、温暖化はすすんでいるのか、
それは人間のせいなのかという問題を発せられました。


<ディスカッション>


出演者によるディスカッション(左から金瑛淑、吉田泉、岡田聡、粟田大輔、緑川雄太郎)
Kim Youngsuk、Nam HyoJun、ZABUTONの映像、粟田大輔、岡田聡、吉田泉(敬
称略)によるプレゼンを踏まえながら、問題とは実際いったい何なのかについてディスカッ
ションしました。
定刻内にまとめることはできませんでしたが、会場からの積極的な意見も
多数飛び交い、「問題」について、会場全体で向き合うことができました。



● 打ち上げ


会場を移し、参加者・出演者を交えて打ち上げ
UPLINKでの3時間では足りなかったので、会場を移し、参加者・出演者を交えて打ち上げ
をしました。UPLINKにいらした半数以上の方が遅くまで残ってくださり、それぞれ思い思い
に過ごされました。



● 今後の問題が問題だ

今後も問題が問題だを継続していこうと考えております。
詳細につきましては現在準備中です。
どうぞ、お楽しみに。




photo by Sukeda Tetsuomi